前項までは、実際に床タイルを1列目から貼っていく工程についてお話ししてきました。本項では、それに続けて2列目以降を貼っていく流れについてご紹介していきます。施工方法を学んで、 2列目以降もきれいに仕上げられるようにしましょう。前項に続き、レンガ貼りでの施工方法をご紹介します。
端をきれいに処理して仕上がりを良くしよう
1 2列目以降を貼っていこう
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①2列目の最初の1枚は、タイルの中央が基準線上に来るように貼ります。ローラーでの圧着を忘れず行いましょう。
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②1列目と同じように貼り進めていきます。タイルの隙間からボンドがはみ出てたら、濡らしたスポンジで拭き取ります。
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③壁際最後の列まで来たら、タイルを必要な幅に切り取ります。残りの床の幅に合うようにタイルを使って線を引き、切り取っていきます。
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④まず、既に貼ってある端のタイルの上に別のタイル(a)を乗せ、その上に壁につけてもう1枚のタイル(b)を乗せます。
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⑤aとbを重ねたまま、bをずれないようにしっかりと押さえ、bの縁に沿ってaにカットするための線を引きます。
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⑥線に沿ってカッターで切り込みを入れた後、タイルを立てて折り曲げます。折り曲がった部分を、カッターで切り取ってください。
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⑦カットした切り口が壁側に向くようにして貼り進めます。忘れずにローラーで圧着すれば、最後の1列も完了です。
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⑧残りの半分も同じように貼り進めていきます。必ずオープンタイムを取り、ボンドが乾かないように気を付けながら進めましょう。
2 出隅がある場合の貼り方
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⑨出隅など凹凸がある箇所は、その形に合わせてタイルをカットし貼り進めていきます。ここでもタイルを使って切り取ります。
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⑩まず、既に貼ってある端のタイルの上に別のタイル(a)を乗せ、その上に出隅に合わせてもう1枚のタイル(b)を乗せます。
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⑪aとbを重ねたまま、bをずれないようにしっかりと押さえ、bの縁に沿ってaにカットするための線を引きます。
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⑫これまでと同じようにタイルを切り取り、出隅箇所に入れ込んで貼り付けます。ローラーでの圧着も忘れずに行いましょう。
3 隙間が目立つ時はコーキング材を使おう
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壁際の隙間が目立つ際はコーキング材を使います。様々な色のコーキング材がありますので、壁や床の色に合うものを選びましょう。
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コーキング材は塗った後に指でなぞり、すり込んでください。量が多くなってしまったときは、スポンジなどで拭き取ります。


これですべての工程が完了です。6畳の部屋を1人で張り替えると4時間程度かかります。
貼り方を学んで居心地の良い空間を作ろう
2項にわたって床タイルDIYの施工方法についてご紹介しました。事前に確認してから進めれば、出隅などタイルのカットが必要な場面も進められるでしょう。自分好みのタイルに張り替えて、居心地の良い空間を作り上げてください。次項では、オシャレな空間を作り上げることができるヘリンボーン貼りの施工方法をご紹介します。
床タイルのDIY講座 INDEX
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1.事前に知っておきたい基礎知識
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2.床タイルDIYをやってみよう(ボンド使用)
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3.床タイルDIYのポイント
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4.床タイルのお手入れ・処分方法