裏面が、吸着や滑り止め、もしくは両面テープになった床タイルです。滑り止めタイプはそのまま置くだけ、吸着と両面テープタイプはフィルムを剥がしてから貼るだけで、簡単に床のDIYを行うことができます。2-3 1列目から床タイルを貼っていこう、2-4 2列目以降も貼っていこうを参考に、同じようにタイルをカットしながら進めていきましょう。1-1 床タイル(フロアタイル)とはでご紹介しました、乱貼りなどの貼り方にも挑戦してみてください。
前項では、場所に合った床タイルの選び方についてお話ししてきました。本項では、賃貸にお住まいの方にもDIYに使いやすい床タイルをご紹介します。原状回復可能な床タイルをご紹介しますので、貸し店舗やオフィスの床DIYをお考えの方もぜひ参考にしてください。
賃貸には接着剤不要の床タイルがオススメ
賃貸物件で床タイルのDIYをするときにオススメなのは、「そのまま置くだけ」と「はめ込むだけ」の2種類の床タイルです。どちらも既存の床の上に施工できるため、退去時の原状回復を簡単に行うことができます。この項では、貼り方を簡単にご説明しながら、代表的な商品もご紹介します。張り替える前に、ドア下などの隙間に引っ掛からないように厚みの確認も必ず行ってください。
※物件によっては原状回復義務が規定されている場合がありますので、事前に確認しておきましょう。
おすすめタイルと特徴について
以下で詳細をご紹介します。
1 そのまま置くだけの床タイル


吸着タイプ
LAYフローリングピタフィー
裏面に付いたフィルムを剥がして置いていくだけで、貼り付けが可能なタイルです。厚みも2mmと薄いので、ドア下の隙間に引っ掛かることもなく、スムーズにドアを開閉できます。ハサミで簡単にカットできるほど柔らかいタイルでありながら、へこみやキズに強く、跡が残りにくいのも特徴です。床暖房にも対応しています。

滑り止めタイプ
抗菌クラテツフロア
裏面の波形模様を利用した独自の滑り止め加工で、置くだけで床DIYを実現したタイルです。表面に抗菌加工を施しているため、安心して過ごすことができます。DIYで人気の木目調だけでなく、コンクリートや畳、さらにマーブル柄など、バリエーションが豊富なのも魅力です。土足でも利用可能なので、住宅だけでなく店舗やオフィスの床DIYにもオススメです。

滑り止めタイプ
デコセルフ
裏面が滑り止め加工されており、敷き詰めると自重で安定するタイルです。表面にエンボス加工を施しているので、リアルな質感を味わうことができます。汚れが浸透しにくく、拭き取るだけできれいになります。ペットやお子様などによるキズに強く、メンテナンス性に優れているのも特徴です。

両面テープタイプ
おきピタッと
裏面が両面テープになっているため、フィルムを剥がすとすぐに貼ることのできるタイルです。厚さが2.5mmと薄いので、カッターで簡単に切ることができます。接着力が強いため、掃除機をかけたり、走り回ったりしてもズレる心配がありません。既存の床に跡が付きにくいため、原状回復も簡単にすることができます。
2 はめ込むだけの床タイル

床タイル同士を相互にカチッとはめ込むことで固定するタイプの床タイルです。接着剤や釘を一切使わず、下地を傷つける心配が全くないので、原状回復も可能です。今ある床の上から置いていくだけなので、リフォームが難しい賃貸マンションや貸店舗でのDIYに特にオススメです。

デコリカクリック
「あっという間に張り替える」をコンセプトにした、はめ込み式の床タイルです。DIYに慣れていない方でも簡単に施工することができます。凹凸加工が施されているので、より一層本物の木材のように見え、アンティーク感があります。さらに、表面のクリア加工により、キズ・汚れに強く土足で歩いても問題ありません。耐水性にも優れているので、水廻りの床材としてもオススメです。
原状回復可能な床タイルで気軽にDIYを
賃貸にお住まいの方は床DIYを敬遠しがちですが、原状回復可能な床タイルを選ぶことで、賃貸物件でもDIYを楽しむことができます。置くだけ、はめ込むだけなど施工方法も簡単なため、初めての方でもチャレンジしやすいです。本項でご紹介した中から、ぜひご自身に合った床タイルを探してDIYを楽しんでください。
床タイルのDIY講座 INDEX
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1.事前に知っておきたい基礎知識
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2.床タイルDIYをやってみよう(ボンド使用)
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3.床タイルDIYのポイント
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4.床タイルのお手入れ・処分方法